健康寿命と予防医学の価値を考えてみましょう

健康寿命とは、日常的に医療や介護に依存することなく自分の心身で生命維持し、自立した生活が送れる期間のことをいいます。
たとえば、男性の場合、 2016年の平均寿命が80.98歳なのに対して、健康寿命は72.14歳です。
実に8.84歳の差があり、この期間は簡単に日常生活に支障がある期間を意味します。
おおよそ9年間の支障を、長いと見るか短いと見るかは人それぞれですが、9年間は小学校から中学校までの期間と同じです。
選べるのであれば、1年でも長く健康で過ごしたいですよね。
そこで今注目されているのが予防医学という言葉で、予防医学とは病気にかからないために予防する医学、つまり健康なうちから取り組んでいくものです。
予防医学として実際に行われているものは、たとえば定期健康診断や生活習慣病検診、人間ドックが挙げられるでしょう。
また、歯科では定期歯科検診などがあり、虫歯を未然に防ぐ取り組みが実施されており、わかりやすい実例です。
虫歯の治療といっても、虫歯になってしまった歯は戻らず、多くの場合は歯を削り取って人工の詰め物で埋めるでしょう。
ところが、定期健診を受けると虫歯になりそうな状態の歯を発見でき、悪化を阻止できるのです。
また、日ごろの歯磨き習慣についての指導を受け、虫歯になりづらい習慣もできます。
同じことがあらゆる予防医学にもいえ、最小限の状態で発見・進行防止をすることで、取り返しのつかない大きな健康喪失を防げるでしょう。
こうした予防医学についてより詳しく学ぶなら、看護職向けにはなりますが、こちらのサイトがわかりやすくてよかったです。